「桂浜」や「はりまや橋」、「土佐神社」など数多くの観光名所がある高知県。
坂本龍馬ゆかりの地としても有名ですよね。
日本列島の南に位置しており、太平洋に面しているため温暖で過ごしやすい地域といわれています。
そんな高知県で、現在問題となっているのが「空き家問題」といわれるもの。
高知県の人口は年々減っており、日本全国人口ランキングではワースト3位に入るほど人が少ない県なのです。
そして、なんといっても特徴的なのが、「超高齢化社会」であるということ。
65歳以上の高齢者が7%以上で「高齢化社会」、21%以上で「超高齢化社会」とされていますが、高知県の高齢者が占める割合はなんと31%にもなっているのです。
もちろん「空き家問題」の原因は、さまざまですが1番の原因は少子高齢化の影響が大きいとされています。
現在「超高齢化社会」である高知県が、まさに当てはまっていますね。
今回は、空き家を放置することで起こりうるデメリットや空き家の処分を検討するかたへのオススメ買取業者などを詳しくご紹介していきます!
ぜひ参考にしてくださいね。
また、不動産の売却を成功させるためには、まず最初の「査定」が鍵を握っているということをご存知ですか?
査定はどの不動産会社に依頼しても一緒!と思い込み、1~2社だけしか査定依頼しないと大きな損をすることもあるのです。
不動産はその時の市場価格に大きく左右されます。
実際、2021年現在では不動産価格が高止まりしていて、10年前と比較するとても高値で売買されている状況があります。
固定された価格ではないため、依頼する不動産会社によって査定額が数百万円違うということもあるのです。
そのため、「適正な相場」を知っていないと大きな損をしてしまうリスクがあります。
例えば、本来の適正価格が4,000万円の不動産を売却しようとしていたとします。
ところが、唯一査定依頼した不動産会社が3,700万円と査定額を出してきたらどうでしょうか?
1社の査定額しか見ていないあなたは、これが適正価格と考えそのまま売りに出してしまうのではないでしょうか。
本来なら4,000万円で売れた不動産なのに、300万円も損してしまったことになります。これでは大損ですね。
不動産を売却するときに一番大切なのは、「適正価格で売りに出すこと」。
では、「不動産の適正価格ってどうやって調べるの?」と思ったあなた。
それは、ずばり「6社以上の不動産会社に査定を依頼すること」です。
1~2社では査定額が偏ってしまう可能性がありますが、6社以上に依頼すれば相場を知ることができ、適正価格を把握しやすくなります。
でも、「6社も査定を依頼するなんて面倒くさくてできない!」と思われたかもしれません。
そこでおススメしたいのが「一括査定サイト」です。
条件に合った不動産会社にまとめて査定依頼できるので、手間を省けて簡単です。
中でも、おすすめなのが大手が運営している下記の3サイトです。
どのサイトも無料で一括査定できます。
全国で約1,500社に査定依頼できる国内最大級のサイト。550万人の利用実績を誇る。東証一部上場企業「NTTデータグループ」が運営。
大手6社(野村の仲介+、東急リバブル、三井のリハウス、三菱地所ハウスネット、小田急不動産、住友不動産販売)査定依頼できる。都心部の不動産におすすめ。
地方の不動産会社とも提携しており、全国の不動産会社に査定依頼できる。チャット形式で簡単に査定依頼可能。JASDAQスタンダード市場の「Speee」が運営。
どの一括査定サイトも上場企業が運営しているため、安心して利用できます。
また一括査定サイトと聞くと、「その後の営業電話がすごいんじゃないの?」と不安に思う方もいるでしょう。
しかし、最近ではそのようなしつこい営業電話がなくなるようきちんと対策もとられているため、安心して利用できます。
大きな金額が動く不動産売買。不動産売却で損しないためにも、是非活用してみてください。
それでは本文に入っていきましょう!
高知県の空き家率は18.3%
高知県の空き家率は18.3%。
空き家率の高い都道府県順だと、なんと4位となっています。
ちなみに上位3件はというと下記のとおりとなります。
1位 | 和歌山県 | 18.8% |
2位 | 徳島県 | 18.6% |
3位 | 鹿児島県 | 18.4% |
数字だけ見るとあまり身近に感じないかもしれませんが、都道府県順になると身近に感じますよね。
国が主体になって順位まで発表されているほど深刻化している「空き家問題」。
その要因としては
- 物件を相続はしたが、管理や維持が困難なために放置してしまっている
- 居住地が遠方のために維持や管理ができない
- 相続人が決まっておらず放置してしまっている
…などの理由が挙げられるのではないでしょうか。
高知県は、上記の要因の他にも「超高齢化社会」の背景があるために、空き家率も高い傾向にあるものと考えられるのではないでしょうか。
(数字については「平成30年住宅・土地統計調査」より参照しています。)
空き家は放置しているとデメリットだらけ
空き家は、放置することで近隣の住民へ迷惑をかけたり危険な目に遭わせてしまうことも考えられます。
犯罪に利用されることは絶対にない…とも言い切れませんよね。
それでは具体的に、空き家を放置していて考えられるデメリットについて下記にまとめてみます。
固定資産税が高い
住んでいない土地や建物でも、不動産を所有すると課せられる地方税が固定資産税です。
また地域によっては、都市計画税がこれに合わせて課税されることとなります。
土地の上に住宅が建てられる場合には、「住宅用地の特例」というものがあり通常土地に対する固定資産税の課税標準が1/6と減額になります。
ところが平成27年度(2015年度)の税制改革によって、「特定空き家」に指定されると、この適用から除外となってしまいます。
つまり減額されていた分を、支払わなければならないということですね。
そのため、固定資産税が6倍になる…と言われるようになったのです。
では上記でも記載したようにそもそも「特定空き家」とは何でしょうか?
「特定空き家」とは…
- ①そのまま放置していると倒壊等著しく保安上危険となる恐れのある状態
- ②そのまま放置すれば著しく衛生上有害となる恐れのある状態
- ③適切な管理が行われていないことによって著しく景観を損なっている状態
- ④周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
この4つに条件に1つでも当てはまると「特定空き家」と認定されます。
「空家等対策特別措置法」により、「特定空き家」と指定されると基本的に各自治体は法律の求める手続きに従い、「特定空き家」と指定される原因となった状況を改善できるよう所有者に対して指導がなされます。
自治体から連絡等がきた場合には、すみやかに指示に従いましょう。
維持管理が大変
いくら空き家といえども、物件を所有していれば維持管理費がかかってくるものです。
何にどれだけの費用がかかるのか…、意外と分からないものですよね。
それでは、実際に費用がかかるものについてまとめてみます。
①固定資産税・都市計画税
実際に住んでいなくても、所有しているだけでかかるのが固定資産税・都市計画税です。
固定資産税は、地域によっても異なりますが土地の広さや築年数などによって総合的に評価され年間にして数万円~数十万円支払うこととなります。
あくまで平均ですが、固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%ほどの税金といわれています。
“誰も住んでいない空き家”だからといって、税金を免除したり減額したりする制度はありませんので、ご注意を!
②火災保険
絶対にかけなければいけない!…という訳ではありませんが、物件を所有しているのであればかけると安心なのが火災保険。
誰も住んでいないからといっても物件が家事になる可能性というのはゼロではありませんよね。
電気を解約していなければ、漏電によって火災が起こることも考えられます。
誰も住んでいなかったからこそ、火災にすぐ気づくことができず結果的に大きな火災に発展してしまう。
もはや費用の問題だけでは済まなくなる可能性も出てきます。
そのようなリスクを考慮して、空き家であっても火災保険に加入するケースがほとんどなのでこれも維持管理費といえるでしょう。
③水道や電気などの光熱費
“実家が空き家だから兄弟での集まりに利用する“、”たまに掃除に行く“などの理由で水道や電気の契約をそのままにしておくかたも多いことでしょう。
普通に住んでいる時と比較すると、使用した分の料金がかかることはありませんが基本使用料はかかります。
電気の場合では、契約しているアンペア数によって月額基本料はことなりますが月に1,000円だと考えると単純計算でも年間12,000円ほどかかっていることになりますよね。
誰も住んでいない空き家だと思うと、何だか無駄な費用だとも考えられます。
「たまにしか使用しない」という趣旨を電力会社に連絡し、プランの契約変更などを相談してみるのは手かもしれませんね。
水道料金も同じく月額基本料×12ヵ月と考えられます。
月に支払う金額は、わずかでも積もると案外と大きな金額を支払っているものです。
本当に必要かどうかの見直しを計りましょう。
④壊れた箇所の修繕費
屋根や外壁の傷みなど、年数が古くなればなるほど修繕箇所がでてくるものです。
修繕する範囲や箇所によって金額も異なりますが、業者への依頼が必須となるため数万円から数十万円、ひどい場合には100万円単位でかかることも…。
破損を放置しておくと倒壊などの危険性もでてくるので、速やかに修繕の対応をしなくてはなりません。
⑤その他の維持管理費
一戸建ての物件になると庭の手入れなども必要となりますよね。
雑草や庭木が伸びると、隣近所の迷惑となってしまうので手入れをしなくてはなりません。
草刈りや樹木の手入れなどは、便利屋や造園業者などに依頼することもできますが1回につき数万円かかることも…。
年に数回の手入れが必要となるため、年間数十万円の費用がかかる計算となります。
また自分で手入れをするのであれば、費用はかかりませんが、その分労力と時間を費やすこととなるので、立派な維持管理費といえるのではないでしょうか。
倒壊の危険
築年数が経った物件は、どうしても老朽化してしまいます。
実際に住んでいれば、老朽化している場所に対してすぐに対応することができますが、空き家の場合は難しいといえるでしょう。
古くなった空き家は、小さな台風などでも倒壊する可能もあります。
倒壊してしまって、誰かを傷つけるようなことになってしまう前に対処しなくてはなりません。
治安の悪化
空き家が“治安悪化”の要因の1つになっていることをご存知でしょうか。
「誰もくる可能性がない家」だからこそ、不審者が寝泊まりに利用していたり建物の一部を破壊されていたり…、なんてことも実際に報告されているそう…。
また、もっと怖いのが放火や小さい子を連れこんでイタズラをするなど、自分の知らないところで犯罪場所として利用されている可能性もあります。
その他、イタチやネズミや猫など動物の住処となり、その後に家としての利用が困難になってしまい建物の資産価値が落ちてしまうケースも…。
空き家だからといって、放置せずにしっかりと管理を行い被害に遭う可能性を少しでも低くする必要性があるといえるでしょう。
空き家を買取してもらうメリットとは?
空き家買取のメリットとは何でしょうか。詳しく見ていきましょう。
空き家買取のメリット
現在、日本では年々空き家が増加しており売却自体が難しい状態になりつつあります。
今回は、“買取”についてのメリットをご紹介していきますので、買取を選択肢に入れる参考にしてみてくださいね。
①物件が古くても早くに売却ができる
空き家買取のメリットは、なんといっても“物件が古くても早期売却しやすい”ということ。
築年数が経った物件だと、どうしても買い手がつかず売却するのに時間がかかってしまい最悪な場合には売却できないことも…。
しかし、買取の場合は買取業者との直接契約となるために売却依頼をかけてから平均して1ヵ月程度で決まることがほとんどなのだとか。
②リフォームや修理が不要
業者にもよりますが、買取業者は物件を買取した後に独自の修理やリフォームをして再販売します。
そのため、売却時点で売主が必要箇所を修理したりする必要がありません。
築年数が経った物件には、どこかかしらの不具合が生じるものですが、それを考慮したうえで買取を行ってくれます。
③残物置の処分が不要
残っている物の大きさや多さにもよりますが、不要なものや多少の残物置は買取業者で処分するケースも…。
そのため、売主は撤去に時間や労力をかけずにすみます。
④仲介手数料が不要
仲介をとおしての売却では発生してしまう仲介手数料。
不動産業者によっては、数万円~数十万円となり、かなり大きな出費ですよね。
しかし買取の場合では、買い手探しが不要で業者が直接、買取の契約を交わすため仲介手数料は発生しません。
⑤内見の応対が不要
仲介業者をとおしての場合では、次々に訪れる内見者に対してその都度応対をしなくてはなりません。
引越前の物件の内見などは、私生活をみられているようで精神的にも大きな負担となるでしょう。
その点、買取であれば担当者に1度見せるだけなので時間も手間もなく済みます。
空き家を売却するのと買取ならどっちがおすすめ?
“売却”にしても“買取”にしても、どちらも必ずメリット・デメリットが挙げられます。
自分が今、何を優先に考えるかで選択が違うので一概にどちらがおすすめかは言い難い…というのが正直なところです。
下記に、適合するかたの特徴をまとめましたので参考にしてください。
【売却に適したかた】
売却のメリットは、なんといっても価格面にあるといえるでしょう。
仲介売却は、市場の相場に近い金額で売却することが可能です。
しかし、高値での契約が期待できる一方でいつ買主が現れるかは分かりません。
特に地方にある物件の場合では、かなりの長期戦を覚悟する必要もあります。
結論的には、空き家の維持管理を定期的に行える状態にあって現金を当面の間、必要としないのであれば売却に適していると判断できるでしょう。
【買取に適したかた】
空き家が遠方にある、又は所有者が高齢のため維持管理が難しい、早急に現金が欲しい…などの理由がある場合には買取に適していると判断できるでしょう。
また、事故物件や構造的に致命的な欠陥がある物件などは、たとえ仲介売却ができても後からクレームへと繋がる恐れがあるため買取をおすすめします。
事故物件であることや構造的に欠陥がある場合には、必ず買取業者へ伝えましょう。
高知県の空き家買取の価格相場
空き家の築年数や立地などによっても金額は異なりますが、下記が参考となります。
建物面積101㎡、土地面積158㎡、築年数34年の一戸建ての場合で、売却価格相場が1,700万円程とのことです。
買取価格は、売却価格よりおよそ2~3割程度低いと言われていますのでおおよそ1,300万円~1,500万円といったところになるでしょう。
高知県は少子高齢化に伴って、売却価格が年々下落している傾向にあります。
売却や買取を考えているのであれば、早めに行動へ移すのがよいでしょう。
高知県で空き家の買取をしてくれるおすすめ業者6社
空き家の買取を検討しているかたへ、買取業者をご紹介しますね。
高知市で空き家の買取をしてくれるおすすめ業者2社
株式会社プラスホーム
地域密着型の不動産会社です。
プライバシー厳守を掲げている会社のため安心して買取についての相談ができます。
会社基本情報
会社名 | 株式会社プラスホーム |
所在地 | 〒780-8035
高知市河ノ瀬町34番地1 |
電話番号 | 088-831-7774 |
有限会社四国住宅センター
アットホームな雰囲気で定評のある不動産会社です。
創業30年以上の実績があるのも安心できるポイントです!
会社基本情報
会社名 | 有限会社四国住宅センター |
所在地 | 〒780-0071
高知市高そね9番14号 |
電話番号 | 088-861-0175 |
四万十市で空き家の買取をしてくれるおすすめ業者2社
ヤマモト地所
宅地建物取引士4名在籍(2021年3月時点)在籍の、安心して頼れる不動産会社です。
空き家活用に力を入れている会社とのことなので、心配事や相談事にも適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
会社基本情報
会社名 | ヤマモト地所 |
所在地 | 〒787-0025
四万十市中村一条通3-4-10 |
電話番号 | 0880-34-2305 |
株式会社山沖興産
四万十市の物件を中心に、買取から売買仲介など幅広く取り扱っている不動産会社です。
建築と不動産の営業歴は通算52年、昔からある地域に根付いた会社です。
四万十市での空き家買取を検討しているかたは、ぜひ相談をしてみてください。
会社基本情報
会社名 | 株式会社山沖興産 |
所在地 | 〒787-0029
四万十市中村小姓町43-1 |
電話番号 | 0880-35-2746 |
その他の地域で空き家の買取をしてくれるおすすめ業者2社
ビビットハウジング
不動産歴35年の経験豊富な父と娘の親子で営んでいる町の不動産会社です。
男性目線、女性目線、それぞれの視点で最後までサポートしてくれますので安心して任せることができますよ。
会社基本情報
会社名 | ビビットハウジング |
所在地 | 〒781-2120
吾川郡いの町枝川1137-10-105 |
電話番号 | 088-893-6667 |
不動産マーケット株式会社
土地の分譲から買取まで、幅広く事業展開している不動産会社です。
豊富な知識と情報量に定評があるので、ぜひ相談に足を運んでみてはいかがでしょうか。
会社基本情報
会社名 | 不動産マーケット株式会社 |
所在地 | 〒783-0093
南国市物部乙200番地4 |
電話番号 | 088-856-7280 |
空き家の買取業者をかしこくえらぶ方法
空き家の買取を検討しているかたであれば誰しも“どんな業者に頼めばよいか?”と考えますよね。
下記では買取業者の選び方や注意点をご紹介していきます。
1.複数の業者に査定依頼する
業者へ買取の依頼をする際には、複数の業者に査定してもらいましょう。
なぜなら、業者によって査定金額に大きな差が出る場合があるためです。
どうせ買取をしてもらうのであれば、1円でも高く買取をしてもらったほうが嬉しいですよね。
現在では、一度に複数の不動産会社の査定をしてもらうことができるサービスもあるとのこと。
自分で1件1件アポをとり、査定してもらうのは時間も手間もかかり大変ですよね。
こういったサービスを上手に活用して、できるだけ高値で買取契約を交わしましょう。
2.空き家の買取実績があるか
依頼を検討している業者のホームページを、ぜひチェックしてみてください。
なぜなら…
ホームページには実績が掲載されている場合がほとんどだからです。
実績が多ければ多いほど近隣の情報に詳しいと推測され、納得のいく査定に期待できます。
3.価格交渉に応じてくれるか
実際に査定は受けたが、金額が予想以上に低い…ということは、買取ではよく聞く話です。
担当者が根拠をもって話をしてくれ、売り手の話を親身になって聞いてくれるようであれば、価格交渉の余地ありです!
近隣地域の魅力などを伝えることができれば、買取価格が数十万円アップする…なんてこともありえます。
ぜひ、一声かけてみてくださいね。
まとめ
日に日に深刻化している高知県の空き家事情。
空き家の所有者自体が高齢化している…など、現代の問題を象徴していますよね。
今回、ご紹介したとおり空き家は放置しておくとデメリットだらけです。
もし維持管理が困難なようであれば、“買取”を検討してみてはいかがでしょうか。
買取業者を選ぶ際の注意ポイントなどを参考材料にし、自分が今所有している空き家の未来を考えてみてくださいね。